手仕事フォーラム〜手仕事の品をとり入れた生活の素晴らしさを

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本当の松葉がに寿し

2017年12月11日
語り手:阿部一郎(たくみ割烹) / 写真:衣笠告也(願正寺)

昭和27年、かって私の祖父が3年間研究して、鳥取の特産物である松葉ガニを冬以外にも美味しく食べられる様にと作ったのが松葉ガニを使ったかに寿しです。
その後、鳥取の国鉄(JR)の駅弁として全国的にも知られる様になりました。
しかし、昭和40年代に入り、値段の高騰と漁獲高の減少で若松葉ガニ(脱皮後の身が柔らかくカスカスしたカニ)になり、それも昭和60年代になると紅ズワイガニとなり、どんどん変わっていきました。


そこで、かなり高価にはなりますが、本来の松葉ガニを使った”昔の名前ででています”的なかに寿しを復活させてみました。
美味しいのは言うまでもありません。

一言:
先達の苦労と工夫を今日に生かす心意気を感じながら食しました。
ふっくらとした身はジューシーでほんのりとした甘みのある酢飯によく合いました。
酢飯にはカニの子が混ぜてあり、口中でプツプツと弾けとても食感があります。
赤カブの甘酢漬け(自家製)がさっぱりとしていて、食味を更に深めてくれました。
実に美味しかったです。ご馳走さまでした(取材&試食担当 衣笠告也)